藤井聡太八冠が注文した、愛くるしい見た目の “塩バター大福” に注文殺到 「店の名前を見て縁を感じた」

11日に8大タイトル独占後竜王戦で、初の防衛を果たした将棋の藤井聡太八冠。13日午後、岸田総理から8大タイトル獲得達成を受け、「内閣総理大臣顕彰」が授与されました。

11月10日から北海道小樽市で行われた竜王戦第4局。11日、藤井聡太八冠は、挑戦者の伊藤匠七段に129手で勝ち4連勝とし、タイトル3連覇を達成しました。

これで藤井八冠は、タイトル戦19連覇を達成。大山康晴十五世名人の記録に並びました。

今回、同学年対決としても注目された伊藤七段とのタイトル戦でしたが…

(藤井聡太八冠)
「伊藤七段とは同学年ということで、これまでのタイトル戦とは少し違った雰囲気も感じた。自分としては、すごく自然体で臨むことができた」

防衛から一夜明けた12日に、会見に臨んだ藤井八冠。来年1月からの王将戦を皮切りに今後も防衛戦が続きますが、自らの課題については。

(藤井聡太八冠)
「後手番のときにどう戦うか。序盤からいろいろな形が指されるようになってきている。そういった形の急所をそれぞれつかんで、指しこなしていけるかどうか」

また、この日「盤上没我(ばんじょうぼつが)」と記した色紙を披露しました。その4文字に込めた思いは。

(藤井聡太八冠)
「盤上に没頭して集中して考えるということ。今回のシリーズでは考えていて、そういう感覚になることころもあった。その感覚を大事にしていけたらいいと思って書いた」

愛くるしい見た目の“勝負おやつ” 注文殺到で2か月待ち

さて、今回も注目された勝負おやつ。特に2日目の午前のおやつで藤井八冠が選んだ、地元・北海道に店を構え、地元素材にこだわる「お菓子のふじい」の「塩バター大福」が話題を呼んでいます。

店によりますと、藤井八冠が選んだことで1日で通常の30倍、1か月分を売り上げる勢いに。13日時点での予約は、最大で2か月待ちになっているということです。

(藤井聡太八冠)
「店の名前を見て縁を感じたところはあった。見た目もかわいらしくておいしそうだと思ったので注文した」

そして、13日午後。藤井八冠の前人未到の8大タイトル獲得を受け、岸田総理から「内閣総理大臣顕彰」が授与されました。

(岸田総理)
「多くの国民に夢や希望を与えるとともに、わが国の文化の向上・発展に貢献され、その功績は誠に顕著であります」

「内閣総理大臣顕彰」は、国家や社会に貢献し顕著な功績があった個人や団体が対象となっており、これまでに35人の個人と16個の団体に贈られています。将棋界では、1996年に当時の全七冠を達成した羽生善治九段に続く2人目の受賞となりました。

(藤井聡太八冠)
「当初は緊張があったが、途中から総理の方から話もあって緊張がほぐれた」

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