「サポーターに本当に感謝しかない」監督男泣き!サポーター絶叫!磐田土俵際の大逆転でJ1復帰 清水はまさかのプレーオフ行きも「まだ終わっていない 僕らは変わらず応援する」

明治安田生命J2リーグは最終節。J1自動昇格の座をかけて、2位清水エスパルスと3位ジュビロ磐田は11月12日、それぞれアウェーで熱戦が繰り広げられ、明暗が分かれる結果となりました。

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勝てば、1年でのJ1復帰が決まる清水。アウェイ・水戸で運命の一戦を迎えました。パブリックビューイングが開催されたホームのIAIスタジアム日本平(静岡市清水区)には、約3,700人のサポーターが集結しました。

<エスパルスサポーター>
「きょうは、いままでの集大成。きっちりと勝ってJ1に上がりたいと思います」
「選手がたくさん得点を決めて、勝ってJ1に昇格してほしいです」

<河島玖実ディレクター>
「ジュビロ磐田最終節、多くのサポーターが駆け付けています」

<ジュビロサポーター>
「とりあえずこの試合一生懸命応援したい」
「最後まで全力で諦めずに(応援を)やりたいです」
「ジュビロ頑張れ」

一方、逆転でのJ1復帰を狙う磐田。決戦の地・栃木に駆け付けた約3,000人のサポーターとともに戦います。

同時キックオフの運命の最終節。先に試合が動いたのは、磐田でした。前半24分、18位の栃木に先制点を許してしまいます。それでも、磐田は41分、ショートコーナーからドゥドゥのミドルシュートで同点に追いつき、試合を折り返します。

一方の清水は前半はチャンスを作れず、放ったシュートはなんとゼロ、同点で折り返します。

<エスパルスサポーター>
「早く1点入れて欲しいです。とにかくJ1に1点入れてもらってJ1に行きたいです」

運命の後半、まさかの展開が待っていました。清水は17分、水戸に先制を許してしまいます。一方、磐田も試合が動きます。後半16分、DF松原后のクロスにMF松本昌也のヘディングシュートで2対1と逆転に成功し、このままいけば、磐田がJ1自動昇格の2位となります。

J1復帰のためには、2点が必要な清水は、後半36分、DF山原怜音のクロスからFWチアゴサンタナのヘディングシュートで1対1の同点、アイスタのボルテージは最高潮に達します。

自動昇格には、もう一点が必要な清水。逆転を目指し、何度も水戸ゴールに迫りますが、MFベンジャミン・コロリのシュートも、エース・チアゴサンタナの決定機もネットを揺らすことができません。そして、無情のホイッスル。清水は痛恨のドローで自動昇格はなりませんでした。

一方、磐田に歓喜の瞬間が!悲願のJ1への切符を大逆転で掴みました。

<ジュビロ磐田MF 松本昌也選手>
「最後まで応援してくださる方々のためにも勝ちに行く気持ちを前面に出して、その結果、ゴールが生まれたと思う」

<ジュビロ磐田 横内昭展監督>
「ここまで声援を送ってくれたサポーターに本当に感謝しかない。J1での戦いが始まるが今年よりも厳しい戦いが待っていると思うので引き続き背中を押し続けてほしい」

大逆転でのJ1昇格を決めた磐田。元サッカー日本代表でサッカー解説者の福西崇史さんは磐田が昇格できた要因をこう分析します。

<元サッカー日本代表 福西崇史さん>
「磐田は補強ができない中で、若い選手が育ったというのが大きい。けが人もいるなかで若い選手を使っていく、そして成長することでチーム力が上がった。そのトータルが最後の結果につながった」

シーズン当初は補強禁止が影響して、苦戦が予想された磐田。その逆境をはねのけての1年でのJ1復帰に地元磐田も盛り上がっています。

<草地博昭磐田市長>
「勝利やったー!昇格やったー!という気持ちですね。市民がジュビロがあることを誇りに思っているし、そのジュビロがふさわしい場所はやっぱりJ1だと思っている。市民が喜んでくれていることが市長としてはうれしい」

<磐田市民>
「J1に上がったことで、(ヤマハスタジアムに)観に来てくれる人もたくさん来ると思うので、磐田自体がより有名になってくれれば、ジュビロのおかげでなってくれればいいなと思います」

一方、目前だった自動昇格を掴めなかった清水の課題は。

<元サッカー日本代表 福西崇史さん>
「緊張感が高すぎたかなというのは感じた。やはり勝てば、昇格を掴めるということではあったが、逆に清水が固く入ってしまったのでは。きのうだけではなく、シーズンを通して決めるべき時に決めていれば、気持ち的にも余裕な試合は多々あった。ちょっとしたところが積み重ねで最後に来てしまったのではないか」

残り1枠となったJ1昇格の座をかけ、プレーオフを戦うことになった清水。それでも、サポーターは前を向きます。

<エスパルスサポーター>
「とにかく前を向いて勝つだけ。もう何も言ってられないので、勝つだけなんで」

<選手が常連客のおさかないっぱい『福』福田稔さん>
「とても残念でしたけど、まだ終わってはいないので、諦めてはいないです。僕らは変わらず応援するので、連勝してJ1行きたいと思います」

<商店街の人>
「(エスパルスがJ1にいると)やっぱりね、盛り上がりが違う。強いものがあると、市民が沸き立つ。元気が出る。J1でまた静岡ダービーやってもらいたい」

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