【フィリピン】メトロパシ、アクセラムの資産査定を延長[農水]

フィリピンの複合企業メトロ・パシフィック・インベストメンツ(MPIC)は、ココナツ製品の製造・輸出大手アクセラム・リソーシズのデューデリジェンス(資産査定)期間を延長したことを明らかにした。年内の完了を見込む。アクセラムが地元紙の報道を認める形で13日に発表した。

メトロパシは完全子会社メトロ・パシフィック・アグロ・ベンチャーズ(MPAV)を通じ、アクセラム・リソーシズの発行済み株式の34.76%の取得を目指している。当初は10月31日までに資産査定を終える計画だったが、前提条件が当初に比べて大きく変化したことから期間延長で合意した。

アクセラムは、ココナツ粉末やココナツミルク、ココナツクリーム、ココナツオイルなどの輸出で一定のシェアを占める。2023年1~9月期の最終赤字は4億2,800万ペソ(約11億6,000万円)だった。主力の米国市場で新型コロナウイルス禍による販売不振からの回復が遅れている。

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