栃木農高2年生5人 「日光認定会」そば打ち二段合格 1、2位も独占

二段と初段の認定を受けた部員6人と指導する広沢さん(左)

 栃木県立栃木農業高手打ちそば部の2年生5人が、日光市内で4、5の両日に開催された「全麺協そば道段位日光認定会」(県そば振興協議会主催)で二段に合格し、藤沼大志(ふじぬまたいし)さん(16)が最優秀賞、渡辺綾乃(わたなべあやの)さん(16)が優秀賞に輝いた。

 同校で5人同時の二段認定は最多で、1、2位独占は初の快挙。副部長の藤沼さんは「好成績でうれしかった。これからもそば打ちを続け、上の段位も取りたい」と喜びを語った。

 他に二段を獲得したのは坪井律貴(つぼいりつき)さん(17)、関真吾(せきしんご)さん(16)、川又咲輝(かわまたさき)さん(16)の3人。他に1年生沼尾未来(ぬまおみらい)さん(16)も初段の認定を受けた。

 同部は2016年にそば打ちグループとして発足し、19年に部活へ昇格。現在は1、2年生計9人が、六段を持つ県部活動指導員広沢幸雄(ひろさわさちお)さん(76)=壬生町上田=らから週2回、江戸流の合理的で美しい所作を学んでいる。

 二段には栃木、茨城、新潟の各県から一般を含む25人が挑戦。40分以内にそば粉1キロを打ち、そばを切る幅や長さ、姿勢、そば粉のこぼれ具合などが審査された。昨年の認定会で初段を獲得していた5人は日頃の練習の成果を発揮し、そろって合格した。

 最優秀賞の藤沼さんは「師匠(広沢さん)に教えてもらっていることを普段通りできたので手応えはあった」、優秀賞の渡辺さんは「苦手な切りも緊張せずにできた」と振り返った。

 広沢さんは「みんな素直で真摯(しんし)にそばに向き合っており優秀」と目を細めて語り、「来年夏の全国高校生そば打ち選手権大会で初のベスト3を目指したい」と次の目標を掲げた。

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