定期預金の金利が100倍になるって、どういうこと?何に気を付ければいいの?

ファイナンシャルプランナーの大川真理子です。

11月中旬に入り、そろそろ冷え込みが本格的になってきましたね。
実は、お財布もちょっと冷え込んでいる…という方
メガバンクの定期預金口座の金利が、今後100倍になることをご存じでしょうか?

今まではどのくらいの金利だったの?

今まで、メガバンクの定期預金の金利は0.002%程度でした。

金利0.002%とは、もし、100万円を1年間預けた場合、利息が20円という計算になります。
このような状態では「銀行にお金を預けていても、ほとんど増えない」と言われても仕方ありません。

これからはどのくらいの金利になるの?

一部のメガバンクにて定期預金の金利を
今までの0.002%から0.2%、つまり100倍引き上げる動きがあります。

これは、100万円を1年間預けた場合、利息が2,000円という計算になります。

今、メガバンクを利用していない方も、各銀行のウェブサイトにて金利を確認することができますので、お給料の振込みがされている金融機関の金利動向などは、ぜひ確認しましょう。

金利が上がるといい事ばかり??

金利が上がると、預金口座の利息は増えますが、個人や企業が銀行からお金を借りる際の金利も上がりますので、お金を借り入れする意欲が低下傾向になります。

お金の借りやすさだけを考えると、低金利の方が使い勝手がいいと言えます。

資産は分散して、ふところを暖かく

物の値段が上がると、お金の価値は下がりますので、メガバンクの定期預金金利が100倍になるとはいえ、現状ではまだ、銀行にお金を預けているだけで大丈夫という状況ではありません。

また、銀行が万が一破綻した場合、預けていた預金が守られるのは、一つの金融機関で一人1000万円+利息までと限られています。

資産運用の基本は、一か所に固めてしまうのではなく、預金・債券・株式・投資信託といった複数の金融商品に分散することです。

無理のない程度に分散投資をして、ふところを暖かくすることに繋げてみませんか。

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