猫を自転車に乗せる『3つのリスク』 絶対NG行為やどうしても乗せる必要がある場合の対処法

1.事故のリスク

人間が自分だけで自転車を運転するよりも、猫を同乗させた方が事故のリスクが高くなります。それは、猫を乗せていることで、通常よりも注意散漫になるからです。

また、猫の重量が加わることで、ハンドルの操作がしにくくなることもあります。さらに移動中に猫が暴れ出してしまった場合、自転車のバランスがとれずに転倒してしまうおそれがあります。

なお、自転車は歩道ではなく、車道を走るのがルールです。猫を乗せたままで車の多く行き交う車道を愛猫を乗せて走行するのは、慣れていても不安なものです。

そのため、どうしてもやむを得ず猫を自転車に乗せなければならない場合は、交通量の少ない道順を選びましょう。また朝や夕方など交通量の多い時間帯を避け、日中の明るいときに移動することをおすすめします。

2.脱走のリスク

猫は自宅にいても、少しの隙間から脱走してしまうことがあります。キャリーバッグやキャリーケース、キャリーリュックに入っているとはいえ、自転車の移動は脱走のリスクが高い環境です。

またペット用の自転車バスケットや自転車用バッグも売られていますが、少しでも操作方法を誤ると、猫に脱走されてしまうことがあります。

キャリーバッグやキャリーケースの自転車への設置方法や定められた耐荷重などについて、事前に商品説明をきちんと読みこみ、正しく設置するのは当然のこと。さらに万が一のときに備えて、猫にもハーネスやリードを装着しておくとさらに安心ですよ。

3.猫にストレスがかかるリスク

猫が脱走をしたが原因のひとつとして、「騒音」があげられます。猫は聴力に長けている動物なので、車の音、電車の音、踏切の音など、人間にとっても大きな音は、猫にとってはつらいほどの大音量に感じられ、過度なストレスを感じてしまうおそれがあります。

また猫は車酔いをすることもある動物なので、自転車に載せられることでも酔ってしまう可能性があります。

猫の車酔い予防のためにも、猫のご飯は出発の1時間前までに済ませるようにしましょう。

猫を自転車に乗せるときの絶対NG行為

猫を自転車に乗せるときには、当然安全第一です。もちろん、猫を直接自転車のかごに乗せることは厳禁です。スピードの出しすぎや蛇行運転なども、絶対にしないでください。

また目的地までの距離が長いからといって、イヤホンをつけて音楽を聴きながら走行するのもNGです。事故のリスクも高まり、猫が鳴いてSOSを出していても気づいてあげられることができないからです。

なお、イヤホンをつけたまま自転車に乗ることに、明確な規則はありませんが、地域によっては別。東京、埼玉、神奈川県に関しては、道路交通規則第8条において、自転車によるイヤホン走行が禁止されています。

まとめ

猫を飼い慣れていない人の中には「自転車で一緒におでかけできる♪」などと思ってしまう人もいるかもしれません。

しかし、それは明らかな誤解です。喜ぶのは人間だけで、猫にとって自転車に乗ることは、危険なリスクのある行為なのです。

愛する猫のためにも、できることなら自転車に乗らずに移動できる手段を選択肢として考えてくださいね。

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