コロナ飲み薬、2割で「再燃」 ウイルス増、うつす恐れも

ファイザーの新型コロナウイルス感染症飲み薬「パキロビッド」(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】新型コロナウイルス感染症の飲み薬パキロビッドを使った患者の21%に、一度は陰性となった検査結果が陽性に転じ、ウイルス量が増える「リバウンド(再燃)」が起きたと、米マサチューセッツ総合病院のチームが13日、米内科学会誌に発表した。無治療の人がぶり返す割合は2%だった。

 再燃した人の93%は、治療終了から5日後の時点で陽性で、人にうつす危険性があった。再燃しなかった人ではこの時点で陽性の人はいなかった。チームは「5日後に迅速抗原検査をすれば、長めに隔離すべき人が特定できそうだ」と指摘。入院や死亡を防ぐという薬の効果には疑いがなく、使用を控えるべきではないとも強調した。

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