2カ国が大阪万博参加を辞退 メキシコとエストニア

万博参加国に向けた国際会議であいさつする羽田浩二日本政府代表=14日午前、大阪市

 自見英子万博相は14日の閣議後の記者会見で、メキシコとエストニアが2025年大阪・関西万博への参加を辞退し、新たにデンマークやフィンランドなど9カ国が参加すると明らかにした。一方、ナイジェリアがパビリオンの自前建設を断念したことが同国関係者への取材で分かった。

 万博を運営する日本国際博覧会協会は14日、参加表明国や国際機関を対象に、パビリオン出展に関する情報を提供するため、国際会議を大阪市内で開いた。11月末の万博開幕500日前が迫り、海外パビリオンの建設遅れが指摘され出展形式の変更表明などが相次ぐ。羽田浩二日本政府代表は冒頭あいさつで「建設準備の過程で課題に直面している参加国がある」と危機感を示した。

 14日は約150の国・地域・国際機関、約450人が参加した。午前は、万博のテーマや建設作業の進捗を紹介。参加者からは会場を取り囲む巨大屋根「リング」について「閉幕したら再利用するのか」などと質問が上がった。

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