青森・つがる市、ドローン操縦部隊結成 災害時の情報収集迅速に、平時は公共施設点検

ドローンを使った各種業務に取り組むこととなった隊員たち
ドローンの飛行デモンストレーションを行う隊員たち

 青森県つがる市は13日、災害時の迅速な情報収集に向け、市職員11人で構成するドローン操縦部隊を結成した。昨年8月に同市を含む津軽地域を襲った大雨災害を受け、被災状況を把握し、スムーズな対策を講じていくためにも自前の空撮部隊が必要と判断。平時は公共施設の点検、観光PRなどで活動していく考え。

 大雨災害の後、市は操縦者の育成に向け準備を開始。各部署から希望者を募り、今年10月までに市消防本部、管財課、農林水産課など各部署の職員が操縦者技能証明書を取得した。部隊名は「Tsugaru Technical Team」とした。

 この日、同市の伊藤鉱業アリーナつがる(市総合体育館)で結成式を実施。倉光弘昭市長が隊員に辞令を交付し、「さまざまな使命を持っていることを日頃から自覚し、いつでも出動できる態勢を整えて」と訓示した。隊長に抜てきされた管財課の柴谷康文課長補佐が「災害時の迅速な情報収集、インフラの点検、観光振興に向けた業務など市政のために寄与することを誓う」と決意表明した。終了後は同アリーナで飛行デモンストレーションを行った。

 市はドローン4台を所有している。今後は月1回、同アリーナなどで飛行練習を重ねながら各分野の現場で撮影していく。

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