ヤンキースはベリンジャー獲得が最優先 「最後まで追い続ける」

左打ちの強打者を欲しているヤンキースは今オフ、カブスからFAとなったコディ・ベリンジャーの獲得に乗り出すとみられているが、どうやらかなり真剣にベリンジャー獲得を狙っているようだ。「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者は日本時間11月14日、「ヤンキースは最後の最後までベリンジャーを追い続けると思う」と発言。フアン・ソト(パドレス)をトレードで狙う可能性も取り沙汰されているが、ソトよりもベリンジャーのほうが優先度が高いとみられる。

現在28歳のベリンジャーは2017年に新人王、2019年にはMVPに輝くなど、ドジャースを代表するスター選手として活躍していたが、近年は不振が続き、昨年オフにノンテンダーFAとなった。1年契約でカブスに加入した今季は130試合に出場して打率.307、26本塁打、97打点、20盗塁、OPS.881の好成績を残して復活をアピール。選手オプションを破棄してFAとなり、今オフのFA市場の野手では大谷翔平に次ぐ2番目の評価を受けている。

モロシ記者は、ヤンキースがソトよりベリンジャーの獲得を優先する理由として「トレードでソトを獲得するためにどれくらいの対価が必要か不透明であること」、「トレードでソトを獲得したあとに契約を延長できる保証がないこと」、「ベリンジャーならばFAで長期契約を結ぶことができること」などを挙げている。打者としてのクオリティでははるかにソトが上回るものの、1年後にFAを控えるソトは長期的な戦力として計算しにくいというわけだ。

なお、ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは今オフの補強として外野手を2人(できれば左打ちが望ましい)を獲得したいとの意向を示している。左打者の本塁打が出やすいヤンキー・スタジアムを本拠地としているにもかかわらず、チーム内にはアンソニー・リゾくらいしか左打ちの強打者が見当たらないからだ。ベリンジャーとソトはともにその補強ポイントに合致する選手だが、今のところ、ヤンキースはベリンジャーの獲得を最優先に考えているようだ。

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