宮古路、ランナー駆け抜ける サーモン・ハーフマラソン

街中を駆け抜ける大勢のランナー

 第37回宮古サーモン・ハーフマラソン大会(実行委主催)は12日、岩手県宮古市で開かれた。新型コロナウイルス禍を乗り越え、4年ぶりに市中心部を走るコースが復活。ハーフの部は、東日本大震災前と同様に海岸沿いの景色も望める形となった。秋空の下、潮風と声援を受けたランナーが宮古路をさっそうと駆け抜けた。

 全4部門に1966人がエントリー。ペア(約2キロ)、5キロ、10キロの部は同市五月町の宮古地区合同庁舎前を発着点とし、大漁旗が彩る商店街などを巡った。ハーフの部は、同市赤前の宮古運動公園をスタートして宮古湾沿いを走り、同庁舎を目指す日本陸連公認コースとなった。

 沿道には、多数の市民が駆け付け「頑張れ」「あと少しだ」とランナーを鼓舞。ゲストの青山学院大陸上競技部の選手たちも圧巻の走りを見せた。宮古市板屋の自営業山崎豊子さん(79)は「懸命に走る姿が胸を打つ。家族で出場する子どもたちもほほ笑ましい」と拍手を送った。

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