「熔岩流スープ」いざ決勝 八幡平の高校生、地元食材で黒さ表現

平舘高の3人が考案した「熔岩流黒坦々スープ」

 八幡平市の平舘高(千葉賢校長、生徒130人)家政科学科の2年生3人は、東北地区の高校生を対象としたスープのアイデアコンテストで岩手県代表に選ばれた。ホウレンソウやニンニクなど地元食材をふんだんに使ったレシピを考案し、同市の国指定特別天然記念物「焼走り溶岩流」を表現。3人は25日に仙台市で開かれる決勝大会に向け、プレゼンテーションの練習を重ねている。

 本県代表は田村楓雅さん、岩崎結人さん、遠藤乎茉綺(こまき)さん。3人でアイデアを出し合い、試作を重ねて「熔(よう)岩流黒坦々スープ」を考案した。ホウレンソウや安比まいたけ、ニンニクの「八幡平バイオレット」などの地元食材を活用し、黒練りごまで溶岩を表現。濃厚な味わいのスープに仕上げた。見た目のインパクトがあり、花椒(ホアジャオ)が利いてピリ辛でご飯も進む一品だ。

 東洋水産(東京)が主催する本年度の「スマイル“フード”プロジェクトin東北2023」には、東北6県の48校174チームが出場。書類審査を通過した各県代表6チームが決勝大会に進む。3人が考案したスープは見た目の斬新さ、観光名所を再現するアイデアなどが高く評価された。

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