マンチェスター・シティはリーグ優勝してもCLに出られない!? ジローナ躍進によるジレンマ

写真:マンチェスター・シティにとっては寝耳に水だ ©Getty Images

マンチェスター・シティは今シーズンのプレミアリーグを優勝しても、来シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場を逃す可能性がある。イギリス『JOE』が報じている。

シティは今季、CL出場圏内のプレミアリーグ4位以内でシーズンを終えると予想されている。しかし、同クラブのオーナーであるシティ・フットボール・グループ(CFG)はジレンマに直面する可能性がある。

理由はラ・リーガ首位を走るジローナの躍進だ。ジローナは現在、2位レアル・マドリードに勝ち点2差をつけて首位に立っている。そのジローナはシティと同じくCFGの傘下だ。

UEFAの規定では、「同一オーナーが保有する複数のクラブが、同じ欧州のコンペティションに出場すること」が禁じられている。もし、シティとジローナの両クラブがCL出場権を獲得した際に、CFGはこのジレンマに陥る。

これを回避する方法は2つある。CFGがジローナを売却するか、CFGの持ち株比率を下げて大株主でなくなることだ。現在CFGはジローナの株式を47パーセント保有している。

INEOSのオーナーであるジム・ラトクリフ氏が、マンチェスター・ユナイテッドを買収するという報道がなされた際にも、同様の問題が指摘されていた。

INEOSはリーグ・アンのニースの株式の過半数を保有している。ラトクリフ氏は、ユナイテッドの株式取得を25パーセントにとどめるつもりであることが明らかになり、その問題は解消された。

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