増える「カメラ女子」 金沢競馬場 「一生懸命な姿が魅力」

ゴールの瞬間を狙う「カメラ女子」=5日、金沢競馬場

 金沢競馬場で競走馬の写真を撮る「カメラ女子」が増えている。本場開催日になると本格的な一眼レフカメラを抱え、一瞬の躍動を狙う人がスタンドのあちこちに。懸命に走る馬の姿にひかれ、画像を交流サイト(SNS)に投稿するファンも多く、石川県競馬事業局は今夏に初のフォトコンテストを実施したほか、26日に写真撮影講座を開き、ブームを後押しする。

 金沢市の田中夏帆(なつほ)さん(25)は、昨年春の天皇賞を金沢競馬場の大型ビジョンで観戦し、競走馬の魅力にはまった。その後、中古の一眼レフカメラを購入、この春から金沢競馬場に通い、レースやパドックの様子を撮影するようになった。

 5日には病院調理師の仕事を終えた後、競馬場に駆けつけ、走路照明の下で走る馬に向けて盛んにシャッターを切った。田中さんは「一生懸命に走る姿に魅力を感じる」と話し、競馬場で知り合った撮影仲間とともにSNSへの投稿を楽しんでいる。

  ●コンテストや撮影講座

 金沢競馬場では新型コロナの入場制限が撤廃された今春以降、カメラを持つ女性が目立つようになった。移転50周年にちなみ、今夏に実施したフォトコンテストには100点の応募があった。撮影を楽しむと同時に「推し馬」の馬券を買うファンも見られる。

 県競馬事業局は「写真撮影をきっかけに競馬場に足を運んでもらい、ファンの拡大を図りたい」としている。

 26日に開催する写真撮影講座では、北國新聞文化センター講師で日本写真協会員の虎井誠さんから競走馬の撮影方法を学ぶ。先着20人で、問い合わせは北國新聞文化センター金沢南スタジオ=076(296)1212=まで。

ゴールする競走馬

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