シメオネ監督が確執も囁かれたフェリックスのバルセロナ行きを語る 「自分のいる場所の特性が理解できなければ…」

今季はバルセロナでプレーするフェリックス[写真:Getty Images]

アトレティコ・マドリーのディエゴ・シメオネ監督がバルセロナへレンタル移籍中のポルトガル代表FWジョアン・フェリックスに言及した。スペイン『マルカ』が伝えた。

2019年夏にベンフィカからアトレティコに加入し、通算131試合に出場していたフェリックス。しかし、シメオネ監督との確執が報じられた昨シーズンは後半からチェルシーでプレーし、レンタルが終了した今夏はバルセロナへの移籍希望を公言。その望みを叶えている。

スペイン『カデナ・セル』のラジオ番組『El Larguero』に出演したシメオネ監督は、さまざまな質問に答える中でフェリックスについてもコメント。アトレティコに馴染めなかった理由を推察している。

「はっきりしているのはアトレティコの人々がそれ(フェリックスの態度)を好まないということだ。我々には独特な特性がある。自分のいる場所の特性が理解できなければ、一緒に過ごすのはとても難しい」

「アルゼンチン人と同じように暮らしたいと思っても、私はスペインにいるから、スペイン人と同じように生活しなければならない」

また、今後のフェリックスの去就にも言及。バルセロナにとどまるにせよ、戻ってくるにせよ、アトレティコにとってはプラスになるという見解を示した。

「彼に起こる全ての良いことは、我々にとっても特別なことだ」

「もし彼がバルセロナに残れば我々は大きな収入を得ることになるし、もし彼が戻ってくれば、他のクラブを向上させるかもしれない選手をあと3年抱えられることになる」

フェリックスがバルセロナで見せているパフォーマンスにも触れ、改善された点や今後も改善が期待できない点を指摘した。

「彼は(姿勢を改めることが)できなかったが、我々のためにやれるだけのことはやった。今ではボールを失った時により良く反応するようになった彼の姿を目の当たりにしている」

「ボックスの近くでのプレーを求められれば、彼はうまくプレーする。しかし、後方まで下がってプレーするのは、バルセロナにいたとしても、どこにいたとしても彼にとっては難しい」

「彼にどんな良いことが起こってもクラブにとっては良いことだから、我々は喜ばなければならない」

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