23年度補正予算で高付加価値など観光関係に約700億円計上、国土交通省

国土交通省は11月10日、令和5年度(2023年度)国土交通省関係補正予算の概要を発表した。補正予算国費総額は2兆555億円。観光関係では、「地域一体となった観光地・観光産業の再生・高付加価値化」に200億円、「地方誘客促進によるインバウンド拡大」に184億400万円、「訪日外国人旅行者の受入環境の整備」に266億200万円、「オーバーツーリズムの未然防止・抑制による持続可能な観光推進事業」に60億円など約700億円を計上した。

地域一体となった観光地・観光産業の再生・高付加価値化では、地域一体となった観光地の再生・高付加価値化により、地域・産業の「稼ぐ力」の回復・強化を図るため、宿泊施設、観光施設等の改修、廃屋撤去、面的 DX 化などの取り組みについて、計画的・継続的に支援する。

地方誘客促進によるインバウンド拡大では、高付加価値旅行者(着地消費額 100 万円以上/人)やビジネス客を含む訪日観光客の地方への誘客等を促進するため、全国各地での特別な体験の提供や期間限定のツアーの造成、地域に埋もれた観光資源の掘り起こし・磨き上げ、クルーズの上質な寄港地観光ツアー造成等を支援するとともに、海外への積極的な情報発信を実施する。

訪日外国人旅行者の受入環境の整備では、観光施設等における非常時の対応や医療機関の訪日外国人旅行者への対応の強化等の促進に加え、宿泊施設における省エネ等の設備投資支援及び人材不足対策を総合的に実施するとともに、車両の大型化・バリアフリー化等の公共交通の対応力増強や空港業務の体制強化等の受入環境整備に向けた対策を推進する。

オーバーツーリズムの未然防止・抑制による持続可能な観光推進事業では、観光客の受け入れと住民の生活の質の確保を両立しつつ、持続可能な観光地域づくりを実現するため、地域における受入環境の整備・増強、需要の適切な管理、需要の分散・平準化やマナー違反の未然防止・抑制、地域住民と協働した観光振興を図る取り組みを包括的に支援する。

全体の詳細は次の通り。

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