子グマ、倉庫に2時間半 青森・平内町 肥料袋に被害、けが人なし

倉庫を出て走り去るクマ=14日(肥料会社提供)

 青森県平内町外童子の肥料会社で14日午前8時過ぎ、倉庫内にクマ1頭がいるのが見つかった。町職員や青森署員、猟友会などが追い払い、約2時間半後、敷地外に走り去った。

 肥料会社によると、出勤してきた従業員が倉庫内で作業を始めたところ、積んであった肥料製品のそばにクマがいたという。従業員が110番通報し、同10時半ごろ、署員が車のクラクションを鳴らしたところ、クマは倉庫から飛び出し、敷地東側の清水川を渡って山に走り去った。

 町によると、体長約80センチの子グマとみられる。倉庫内の肥料の袋が破られる被害が出たが、けが人はなかった。従業員の女性(40)は「会社が山間にあるのでクマの目撃情報は多いが、倉庫内に入ってきたのは初めて。びっくりした」と話した。

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