ふるさと日光の魅力を写真に 市職員北山さんが作品展 日本の伝統色にこだわり

市内3図書館で写真展を開く北山さん

 【日光】下野写真協会会員で市職員の北山建穂(きたやまたてほ)さん(49)の写真展「日光の伝統色と風景との出会い」が今市図書館で開催されている。リレー形式で来年1月まで藤原、日光図書館でも順次開かれる。「名前があるだけでも千色以上ある」という日本の伝統色にこだわり、ふるさと日光の美しい風景などを紹介。「見慣れた場所でも季節や時間帯によって穴場になる」と北山さんは話している。

 市内で生まれ、市内に住み、市内に勤める北山さんが写真の魅力に取りつかれたのは15年ほど前。足尾総合支所で観光関係の部署にいた際、ポスターの写真を「撮らなければならなかった」のをきっかけに、コンパクトデジタルカメラを購入した。

 「工夫すればするほど、被写体が魅力的になる」と、その後独学で学び、これまでコンテストでも多数の受賞があるほか、写真集も3冊出版。2作目の「四季彩 言の葉 百色図鑑」は、昨年の全国学校図書館協議会選定図書にも選ばれている。

 この15年、撮る題材は大半が「日光」と北山さんは言う。足尾から望むスカイツリーや残照に染まる塩野室の水田、湯西川のかまくらなど、「足元にある魅力、素晴らしさを知って」と今回の写真展には、ここ3、4年で撮った30作品を出品。もちろん被写体はすべて「日光」でそろえた。

 「日本の『色』に触れ、日光の風景が持つ豊かさを感じてほしい」と北山さん。今市図書館では30日まで。12月6~28日は藤原図書館、来年1月6~28日は日光図書館で開催する。各館とも午前9時~午後6時。

 今月25日には今市図書館で午後1時半~3時、北山さんが伝統色についてや作品の解説などを行う。定員は先着で30人。(問)同館0288.22.6216。

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