寒ブリ来た!氷見に500本 能登は480本、金沢で競り

ずらりと並んだ寒ブリ=金沢市中央卸売市場

 寒ブリの産地である氷見市、石川県能登町で14日、まとまった水揚げがあり、各漁港関係者はシーズン到来に期待を高めた。

 氷見市の氷見魚市場ではブリ500本以上が水揚げされた。13日も300本以上が運ばれており、連日のまとまった漁となった。

 この日水揚げされたブリは七尾沖の定置網でとれた魚が目立ったという。氷見漁協の担当者は、ここ数日の水揚げは平年並みとし、まだブランド魚「ひみ寒ぶり」の出荷開始宣言を出せる状況にはないとした。

 能登町宇出津港では、寒ブリ約480本が水揚げされた。今季最初のまとまった水揚げとなり、金沢市中央卸売市場に約450本、能登町の石川県漁協能都支所に33本が運ばれ、競りに掛けられた。昨年度設けられた最高級ブランド「煌(きらめき)」に相当する大物もあった。

 ブリは重さ8~9キロ台が中心で、14.3キロの大物は金沢市中央卸売市場に運ばれ、1キロ当たり3500円の値が付いた。卸売業者は「ここ数日で急に冷え込んだのでブリが入ってきた。これから先も期待できる」と話した。煌は12月以降、重さ14キロ以上で傷がないなどの基準を満たしたブリが認定される。

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