かつてバルセロナなどでプレーした元ブラジル代表DFのダニエウ・アウヴェスが、性的暴行の疑いによってスペインで裁判を受けることになった。イギリス『BBC』電子版が伝えている。
ダニエウ・アウヴェスは昨年12月30日、バルセロナ市内のナイトクラブのトイレで当時23歳の女性を強姦したとして当該女性から被害届を出され、今年1月20日にバルセロナ当局に身柄を拘束された。
本人は被害者側の主張を否定し、性行為は合意の上だったと主張。拘留中、複数回にわたって保釈請求を出したものの、裁判所側はブラジルへの逃亡の恐れがあり、ブラジルに帰国した場合は身柄の引き渡しが困難になるとしていずれも却下。ダニエウ・アウヴェスは1月以降、拘置所での生活が続いている。
8月にはスペインの判事によって正式に起訴されることに。そして今回、バルセロナの裁判所は検察と被害者女性の弁護士からの要請を受け、ダニエウ・アウヴェスを裁判にかける十分な理由があるという判決を下した。裁判所による声明は以下のとおりである。
「被害者とされる人物の供述、証人の供述、専門家による報告書は、本会議場での最終結果を損なうことなく、この目的のために十分なものであるとみなされるべきものである」
なお、裁判の日程はまだ決まっていない。
スペインでは、強姦は性的暴行の罪に該当し、有罪判決を受けた場合は4年から最長で15年の実刑判決が下されるという。
ダニエウ・アウヴェスはバルセロナで408試合に出場し、6回のラ・リーガ優勝は3度のUEFAチャンピオンズリーグ制覇などを達成。事件を起こした時はメキシコのプーマスUNAMに所属していたが、クラブはこの事件を受けてダニエウ・アウヴェスを即時解雇している。