東京円、150円台後半 米インフレ鈍化に反応、ドル売り

 15日午前の東京外国為替市場の円相場は対ドルで上昇し、1ドル=150円台後半で取引された。10月の米消費者物価指数(CPI)の上昇率が市場予想を下回り、インフレの勢いが鈍化。連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測が後退し、米長期金利が低下したことで日米金利差縮小を意識した円買いドル売りが先行した。

 午前10時現在は前日比1円02銭円高ドル安の1ドル=150円61~62銭。ユーロは1円34銭円安ユーロ高の1ユーロ=163円68~75銭。

 14日に発表されたドイツの景気見通しの指標が予想以上に上昇したことで、欧州の金融引き締め長期化が意識され、円は対ユーロでは下落した。

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