全国の「メグロ」ライダー、那須烏山に集結 式典や180台でパレードも

沿道に手を振るライダーら

 【那須烏山】戦中戦後に市内に工場があった、かつてのオートバイメーカー「目黒製作所(メグロ)」の愛好家らが集う「第3回メグロ・キャノンボール那須烏山」が12日、金井2丁目の山あげ会館などで開かれ、全国各地のバイカーが往年の技術に思いをはせた。

 式典では、上境、オートバイ整備士澤村宜樹(さわむらよしき)さん(40)とメグロの技術を引き継ぐカワサキモータース(兵庫県明石市)のマーケティング部主事奥村和磨(おくむらかずま)さん(50)が、那須烏山商工会工業部会が進める1949年製メグロバイクのレストアの経過を対談形式で報告。昨年の着手から、マフラーやネジを作製し、当時の色合いの調査を進めたとし、「資料が白黒写真しか無い中、見本車両を参考に“メグロブラック”を再現するのに苦労した」などと話した。来年のイベントまでに外装を整える計画という。

 式典後、会場に集った新旧メグロ102台を含め、約180台が烏山地区の約13キロをパレードした。茨城県土浦市、製造業佐藤昌志(さとうまさし)さん(86)は半世紀以上の愛車という「メグロスタミナZ7」で来場し、「すごい盛大。これだけメグロが集まることはない。乗れる間は毎年来たい」と話した。

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