「大谷翔平が望むもの」は契約成立まで明らかにならない可能性も

日本時間11月15日、米スポーツ専門チャンネル「ESPN」の看板記者として知られるジェフ・パッサンは、今オフの移籍市場に関する特集記事を公開した。そのなかでエンゼルスからFAとなった大谷翔平にも言及。「大谷がどこかのチームと契約するまで、大谷のFAに関して多くを知ることはないだろう」や「現在の報道は推測に過ぎない」と述べ、大谷がFA市場で望むものや希望する条件については、契約成立まで明らかにならないのではないか、との見解を示した。

パッサン記者が関係者から得た情報によると、「大谷争奪戦」は比較的早期に決着する可能性があるという。関係者のあいだでは、現地時間12月4~7日に行われるウィンター・ミーティングよりも前に大谷がどこかのチームと契約を結ぶと考えられているようだ。パッサン記者は「どこかのチームが大谷と面会したことが報じられると、そのチームにとって不利になる」と指摘。大谷が望むものに関してほとんど情報がないなかで、あるチームと交渉を行ったという報道は、他球団に情報を与えることになってしまうということだろう。また、不用意に球団外部に情報を流すことは大谷サイドに不信感を与えることにもなりかねない。それを踏まえ、パッサン記者は「各チームは限られた狭い範囲のなかで動くことになるだろう」と大谷争奪戦の行方を予想した。

また、「ドジャース移籍が最有力」とされる現在の報道については「推測に過ぎない」と言及。確かに、経済的な条件、地理的な条件、そして11年連続でポストシーズンに進出しているチーム状況などから、第三者の目線ではドジャースが全ての条件を兼ね備えているように見える。しかし、大谷サイドの希望条件がほとんど明らかになっていない以上、「ドジャースが大谷の希望にマッチしている」など誰も判断できないはずだ。

パッサン記者は「最終的には、大谷自身の優先順位次第だろう」と結論付けた。「もしお金が欲しいならば、メッツのスティーブ・コーエン・オーナー以上にお金を払える人はいない。日本とのつながりや日本での反響を重視するならば、マリナーズとイチロー以上のものはないだろう(ただし、マリナーズが大谷に最高額をオファーする可能性は低い)。そして、快適さを求めるのであれば、やりたいようにやらせてくれたエンゼルスに戻ればいいだけだ」とパッサン記者。結局のところ、大谷が望むものは契約成立まで見えてこない可能性が高そうだ。

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