埼玉県民の日、西武鉄道がイベント 参加した小学生ら、運転手同様にアルコールチェック 制服姿になり、30000系車両を走らせる 運転士が付き添い緊張の運転

30000系車両の運転を体験する児童=14日、所沢市の西武鉄道小手指車両基地

 子どもたちが本物の電車の運転を体験するイベントが「埼玉県民の日」の14日、所沢市の西武鉄道小手指車両基地で開かれ、小学4~6年生と保護者ら計12組が参加した。毎日の電車の運行を支える運転士の仕事を知ってほしいと同社が行った。

 児童は電車が動く仕組みなどについて話を聞き、運行前に運転士が行うアルコールチェックを体験。同社の駅員や乗務員が業務で着用している制服姿で1人ずつ、30000系車両(2両編成)の運転席に座った。現役運転士の付き添いの下、自動車のアクセルとブレーキに相当するマスターコントローラーを実際に操作しながら、約250メートルの区間を時速20キロ以下で走行させた。

 電車の運転を体験した県内の小学6年、志田悠真さん(12)は「緊張した。乗客を乗せると重さが変わってくるので(操作の)調整も違ってくると思った」と話した。

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