能登島沖で作業船沈没 標識に衝突、けがなし

沖合の標識に衝突して沈没した作業船・第35明友丸(七尾海上保安部提供)

 15日午前7時半ごろ、七尾市能登島二穴町の沖合約800メートルで、浅瀬の位置を知らせる標識に、戸田組(同市)所有の作業船・第35明友丸(長さ12.53メートル、幅5メートル、総トン数19トン)が衝突し、約1時間15分後に沈没した。衝突時、作業船に運転士の男性、作業船に押されて航行していた、作業台となる「台船」に別の男性が乗っていた。台船は沈まず、運転士男性は台船に乗り移り、2人にけがはなかった。

 七尾海上保安部によると、作業船は15日午前7時ごろ、七尾市の能登島佐波漁港を出港し、鵜浦漁港に向けて、台船「おにゆり5号」(長さ40メートル、幅16メートル)を押して運搬していた。作業船は、離岸堤の石をならす作業をするため航行していた。

 付近の海上には正午現在、油が少量浮遊しており、七尾海保が調べている。海保は16日に船体を引き揚げ、詳しい事故原因を調べる。

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