ARC、ジャイロプレーン「ペガサス」を再導入へ。高度な航空モビリティとして実証済み技術を活用

ペガサスは現在も世界で唯一のFAA Part 27認定ジャイロプレーンである。同社によると、同機は独自のジャンプ離陸とゼロロール着陸を特徴とし、高度な航空モビリティ市場にとって理想的な機体だ。

残りの開発機を飛行可能な状態に戻すという決定は、ARCにとって次の2つの戦略的目的を果たすものだという。

  • ARCが現在開発中の9人乗り複合ジャイロプレーン「Linx P9」の技術実証機としての役割。Linx P9は、ペガサスのジャンプ離陸技術に加え、ハイブリッド推進システムと先進的な飛行制御を取り入れ、高速で効率的な飛行を提供する
  • ペガサスが、航空タクシーや都市航空輸送の現代的な問題に対するレトロな解決策となる可能性を探ること。新興の電動垂直離着陸機に比べると、ペガサスには低騒音、低消費電力、高い安全性、メンテナンスコストの削減などの利点がある。まだ実験段階にある多くのeVTOLコンセプトとは異なり、ペガサスは実証済みである

https://www.drone.jp/news/2023020213473462141.html

ARCはクランフィールドの施設で、2024年初頭にペガサスの試験飛行を開始する予定だ。テストパイロットとして、クリス・テイラー氏が試験飛行をするとしている。テイラー氏は、現在世界で最も資格と経験のあるテストパイロットの一人であり、400種類以上の航空機を操縦している。彼は、カテゴリー1テストパイロットであり、飛行機とヘリコプターの飛行試験教官でもある。大手航空宇宙企業や組織で勤務してきた。

ARCは、ペガサスプロジェクトの進捗状況や成果を一般の方々やメディアと共有できることに喜んでいるとし、ペガサスが航空界の未来にとってユニークで貴重な資産であると信じており、その能力を実証することを楽しみにしているとした。

▶︎ARC Aerosystems

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