雨上がり輝く果皮 茂木・特産ユズ収穫期到来

たわわに実った特産品のユズ=15日午前10時15分、茂木町山内

 栃木県茂木町特産のユズが収穫期を迎え、農家は連日摘み取り作業に追われている。

 同町山内の「ゆずの里」で長くユズを栽培する石河福三朗(いしかわふくさぶろう)さん(81)方では、山あいの畑約30アールに300本ほどのユズが今年も実った。今月初めに収穫が始まり、15日は石河さんと妻幸江(ゆきえ)さん(75)が雨上がりの朝から息の合った作業で陽光に輝く鮮やかな黄色の実の摘み取りに精を出した。

 今年は裏作で、猛暑と雨不足に加え、虫害にも悩まされた。「大豊作だった昨年より2~3割減収で実も小ぶり」というが、「剪定(せんてい)に力を入れ、品質向上に努めた」という。町特産品加工所などへの出荷のほか「ふくちゃんのゆず」の名で直販も行っている。

 収穫作業は霜に当たって品質が落ちる前の12月上旬まで続く。

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