10月の訪日旅行者数、2019年同月をコロナ後初めて上回り、250万人超に

日本政府観光局は11月15日、10月の訪日外国人旅行者数と出国日本人数を発表した。

訪日外客数はコロナ前の2019年10月比で0・8%増の251万6500人となり、コロナ感染症拡大以降初めて250万人を超えるとともに、2019年同月を上回った。

200万人を超えるのは6月以降5カ月連続で、1~10月の累計では2019年同期比26・1%減の1989万1100人となった。

10月の動向について日本政府観光局では「シンガポールをはじめとした東南アジア、また米国やドイツなどを含む欧米豪において訪⽇外客数が増加したことが回復率の押し上げ要因となった」と解説している。

国別では韓国63万1100人(2019年10月比219・9%増)が最も多く、台湾42万4800人(同2・7%増)、中国25万6300人(同64・9%減)が上位3カ国だった。

韓国が2019年比で2倍を超えたのに対し、中国は前月9月の訪日客数を下回り、2019年比の減少幅も拡大した。

10月の出国日本人数は2019年10月比で43・6%減の93万7700人だった。3カ月ぶりに100万人を下回り、足踏み状態が続いている。

1~10月の累計は764万9100人(54・3%減)で、訪日客数の4割程度にとどまっている。

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