“乗れるロボット”テスト運用スタート!アウトレットモールの巡回警備…大型商業施設では全国初の試み(静岡・御殿場市)

広大な商業施設の敷地を両手を使わず運転し巡回警備するパーソナルモビリティの試験運用が、静岡・御殿場プレミアムアウトレットで始まりました。大型商業施設での導入は全国初だということです。

御殿場プレミアム・アウトレットに試験導入されたのは、ホンダ製のパーソナルモビリティ「UNI‐ONE」です。操作方法は、カンタン。座ったまま、体重移動すると、前後・左右・斜め360度自由に移動できます。

御殿場プレミアム・アウトレットでは、施設管理スタッフが常に巡回警備をしていますが、東京ドーム約9個分の敷地面積があるため、スタッフの歩く距離が長く、1日3万歩を歩く場合もあるということで、体への負担が大きいことが課題となっていました。

その解決方法の一つとして、この「UNI‐ONE」を2台試験導入することとなりました。この「UNI‐ONE」ホンダのロボティクス研究とバランス制御技術を活用し、一人用の『乗れるロボット』をコンセプトに開発されたもので、操縦者は両手を自由に使うことができます。また座席が上下することで、応対する人と目線を合わせることができます。

(操縦した巡回スタッフ)

「歩いて移動することがなくなりますので、疲労度が皆無に等しくなります」「手が空くということなので移動しながら別の動作や物を運ぶことができるのが利点に感じております」

また、巡回スタッフの人手確保の観点からも利点があるということです。

(御殿場プレミアム・アウトレット 塚原 祐樹 副支配人)

「体力に不安があるようなスタッフがUNI‐ONEに乗ることで、長くここで働けると感じていただけるのではないか」

このパーソナルモビリティの試験運用は、2024年3月末までの予定で、加えてUNI‐ONEを来場客に貸し出すことも検討していくということです。

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