首相「医療職賃上げ重要」 日医会長らと面会

 岸田文雄首相は15日、日本医師会の松本吉郎会長ら医療団体の代表と官邸で面会し、医療現場で働く職員の賃上げを「非常に重要な事項だ」と述べた。松本氏は、医療機関の収入に当たる診療報酬を2024年度の改定で増額するよう要望した。面会後、松本氏が記者団に明らかにした。

 松本氏は面会で「賃上げは診療報酬の引き上げで対応すべきだ」と指摘。首相は「重く受け止める。しっかり検討したい」と応じたという。日本歯科医師会、日本薬剤師会の両会長も同席。政府は、診療報酬を引き上げれば窓口負担や保険料の増加につながることも考慮し、年末に改定率を決める。

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