ふもと住民の不安広がる「不適切盛り土」 ボーリング調査公開 安定性の解析結果は年度内に判明見込み 広島

広島市安佐南区上安町にある「不適切な盛り土」で、安定性の把握のために行われている県のボーリング調査が公開されました。

9月から行われている現地調査では、先月下旬からボーリング調査が始まっています。

この盛り土は、所有者が特定されておらず、一部に浸食が見られることなどもあり、ふもと住民から不安の声が上がっています。

ボーリング調査は、盛り土の層が一番厚い部分の5カ所で実施されています。それにより、土層構成の調査や地下水位の観測をして、盛り土の安定性を解析します。

記者レポート
「このボーリング調査は、このように1mずつ掘り進められ、この盛り土の下にある山の岩盤が確認できるまで掘り進むということです」

きょうは直径66mmの穴を深さ28mまで掘削しました。

県森林保全課 小笠原貞夫治山担当監
「住民の皆様の安全確保のために、引き続き必要な調査を必要な期間しっかりやって、解析をして、結果の方を出していきたいと思います」

調査結果は、今年度中には判明する見込みです。その後、必要に応じて広島市が土地所有者に対策を指導しますが、現状では、市が代わって措置を講じる可能性もあるということです。

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