児童虐待の相談件数が過去最多 児童相談所と警察が合同訓練

増え続ける児童虐待に児童相談所と警察が連携して対応するため、15日合同で訓練に臨みました。

■訓練のやりとり

「一郎くんの安全を確認させて下さい」

「令状見せえや。貸せや何しよんや」

訓練は、児童虐待の疑いがある家庭に強制的に立ち入り、子どもの安全を確保する「臨検や捜索」を想定して実施されました。

「立入調査」を拒否された場合、強制的に調べることが可能になりますが、裁判所の「許可状」が必要です。

「児童が連絡がないまま欠席しており、虐待の恐れがある」との学校からの通告を受け、児童相談所の県警の担当者が家庭を訪れ、児童を確保するまでの流れを確認しました。

広島県内の児童相談所が、昨年度児童虐待の相談を受け対応した件数は5500件近くに達し、過去最多となりました。10年前に比べると、倍増しています。

■県西部こども家庭センター 岡田和子 所長

「子どもの安否を直接目視することは、児童虐待対応にとって大切なことですので、日頃から訓練をしていざという時に備えていきたい」

児童相談所では、「虐待かも」と思ったら、早めの段階で児童相談所の虐待対応ダイヤル「189番」に連絡してほしいとしています。

【2023年11月15日放送】

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