佐伯区で住宅一棟全焼 2人死亡 冬は火災増加で注意

14日未明、広島市内で住宅を全焼し、2人が死亡しました。本格的な冬を迎えるこれからの季節、火災は増加する傾向にあり、注意が必要です。

■竹内嘉菜記者

「火事は住宅街で起きました。午後1時から現場の住宅では警察と消防による現場検証が行われています」

広島市佐伯区の閑静な住宅街で起きた未明の火事。警察と消防は、本格的に原因の調査を始めました。火が出たのは午前2時すぎ。住宅は激しい炎に包まれ全焼しました。

■近隣住民

「玄関のドアの方からばーっとガラスが割れて(火が)でていた。最初その音を聞いて外に出た」

焼け跡から見つかった2人の遺体。警察と消防はこの家に住む90代と60代の男性とみて、身元の確認と出火の原因を調べています。

12日には廿日市市でも住宅一棟を全焼。50代の男性がのどに軽いやけどを負いました。

広島県内では14日、6つの地点で今シーズン初めて最低気温が「氷点下」を記録。12月下旬並みとなったところもあります。冬を迎えるとともに増えるのが火災です。広島市消防局の管内では、12月から3月にかけて増加し、年間のおよそ3割を占めています。

■消防局 予防課 吉村昌城 課長補佐

「今から寒くなるので洗濯物が乾かないということでストーブの上に物を干すとか電気ストーブに布団が接触するなどの傾向が多く見られる」

注意が必要な暖房器具の一つが石油ストーブです。石油ストーブの上に洗濯物を干した際、乾いて軽くなった衣類などが落下。火災につながるケースがあると言います。

■消防局 予防課 吉村昌城 課長補佐

「ストーブの周りに可燃物を置かないことが非常に重要。また外出する際には必ずストーブを消して外出するということも大切」

広島市消防局の管内では去年石油と電気ストーブが原因の火事が10件起きています。寒さが強まるにつれ、使用する暖房器具には注意が必要です。

【2023年11月14日放送】

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