一部に熱いファンが多い長袖ユニフォーム。袖がスラッとのびるシルエットは確かに美しい。
そこでワールドカップ予選でミャンマー、シリアの両国と対戦する日本代表の歴代ユニフォームから、「半袖よりも格好よい」かもしれない5つの長袖ユニフォームを選んでみた。
2018 ホーム
日本代表 2018 adidas ホーム ユニフォーム
選手:山口蛍
着用試合:対コロンビア戦(2019年3月22日)
劇的な幕切れとなった2018年ロシアW杯でのユニフォームはシャツ全体を覆う「刺し子柄」の点線が特徴的。歴史を紡ぐ糸をイメージしたこのデザインは細いストライプのようにも見えるため、長袖との相性が良いように感じる。
キットカラーは「勝色モデル」と呼ばれるもの。日本伝統の深く濃い藍色は、武将たちが戦いに挑む際に身にまとった「鎧下」に使われていたという。
2004 ホーム
日本代表 2004 adidas ホーム ユニフォーム
選手:中田英寿
着用試合:対バーレーン戦(2005年3月30日)
グラデーションモデルと呼ばれるストライプ柄のユニフォーム。濃淡青によるストライプに滲むようなグラデーションを施したデザインで、垂直ストライプと長袖の視覚的なコンビネーションが絶妙だ。
ベースの青は少し明るめ。首周りに国旗カラーの赤で彩り、左袖には国旗を装着。随所に日本らしさを強調した一着だった。
2016 ホーム
日本代表 2016 adidas ホーム ユニフォーム
選手:酒井高徳
着用試合:対オマーン戦(2016年11月11日)
ほとんど黒に見えるキットカラーが賛否両論となった2016ホームユニフォーム。長袖だとさらにダーク感が増して、ホームというよりもサードユニフォームのような雰囲気を醸し出す。
ベースの色はもちろん黒ではなく、adidasの色名ではナイトネイビー(濃紺)。11本のブルーのボーダーは選手を、そしてレッドの1本線はサポーターを表現したデザインだった。
2010 ホーム
日本代表 2010 adidas ホーム ユニフォーム
選手:中村俊輔
着用試合:対セルビア戦(2010年4月7日)
自国開催以外で初めてベスト16入りを成し遂げた2010南アフリカW杯での記念すべきユニフォーム。翌年にはこのユニフォームでアジアカップを優勝した。
袖口までしっかりと伸ばしきったスリーストライプスの長袖がカッコいい。日の丸をイメージした胸元の赤い四角形デザインが「お地蔵さんの前掛けか」と揶揄され、結果を残したわりにはやや過小評価気味のユニフォームかもしれない。
2012 ホーム
日本代表 2012 adidas ホーム ユニフォーム
選手:内田篤人
着用試合:対ベラルーシ戦(2013年10月15日)
2013年のコンフェデレーションズカップなどで着用した「結束の一本線モデル」と呼ばれるホームユニフォーム。
青というよりも紺の基調色に赤い1本線を走らせる斬新なデザインが賛否両論に。近年の日本代表で最も衝撃を与えたデザインだったように思う。
やや実験的で少し時代を先取りした感があるデザインは決して悪いものではなく、この新鮮なスタイルを肯定的に評価する声も多かった。
このユニフォームもシャツに垂直ストライプがあるため長袖との見た目の相性が良い。
今では世界的にレアで懐かしい新品ユニフォームが揃う「Qoly × LFB Vintage」。“あの頃”を思いだす数々のユニフォームやグッズは見るだけでも楽しいです。