「あまりの多さに…」 路上にイノシシ十数頭 青森・八戸市、小学校近くで

中居林小近くの路上に集まるイノシシ=14日午後9時半ごろ(男性提供)

 14日午後9時半ごろ、青森県八戸市石手洗の中居林小学校近くの路上で、車で通りかかった会社員男性(38)がイノシシ十数頭の群れを目撃し、市に通報した。男性によると、大きい個体が2頭、小さい個体が8頭以上いたといい「1、2頭ならそんなに驚かないが、あまりの多さにびっくりした」と振り返り、同校保護者の立場から「子どもたちや保護者に注意してもらいたい」と語った。

 同校は市中心街から約3キロ離れた場所にあり、周囲には住宅や林、畑などがある。男性は家族を乗せて国道340号方面から同校方面へ運転中、イノシシ1頭が道路を横切ったのに気づき、よく見ると路上に十数頭が集まっていた。群れは車のヘッドライトに動じることなく周辺にとどまっていたが、男性が窓を開けて車内からスマートフォンで群れを撮影し始めると、人の気配に気づいたのか、道路沿いに駒沢幼稚園の方向へ逃げたという。

 これを受け同校は15日、児童の登下校時、安全確保のため、通学路で職員が見守りを行った。また児童に対し、万が一イノシシに遭遇した場合は興奮させないようゆっくりと後退する-といった注意点を指導した。担当者は「学校周辺にハクビシンやタヌキはいるが、イノシシは見たことがなかった。集団だと怖いと感じる」と語った。

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