急増中!夫に“熟年離婚”を切り出された妻たちのリアル #4 「まさかこんな仕打ちを受けるとは…」

こちらにそのつもりはなくても、突然降りかかる離婚話。

特に熟年離婚の場合、言われた側はこれからの生活を考えると若い頃よりずっと衝撃は大きく、また不安も強くなります。

なぜ夫は離婚を切り出したのか、その後どうしたのか、夫に熟年離婚を突きつけられた妻たちのリアルな状態をご紹介します。

夫からの「反撃」

「夫から離婚を切り出されたのは、一人息子が就職で家を出て一年経ったときでした。

夫婦ふたりの暮らしになったこの一年、私はこれまでの時間を取り戻すようにジムに通い友達と会い、週末は自分の寝室にこもって読書やネット三昧で、夫とは家庭内別居状態だったと思います。

最低限の家事しかやらず自分の食事の用意もしない私に、最初の頃は大声で文句を言っていた夫でしたが、『これまでずっと家庭の犠牲になってきたのは私だから』と返すと黙り、顔を合わせても無視するようになりました。

友人たちからは『そのうち離婚とか言われるんじゃない?』と心配されたけど、正直に言うとそんな度胸は夫にはないだろうと思っていましたね……。

ある日、ジムから帰るとテーブルの上に夫の欄が埋まった離婚届が置いてあり、『しばらく実家に戻る』と書き置きが。

さすがに焦って夫に電話すると、『犠牲になってきたとまで言われて、一緒に暮らす気になれない』とバッサリ。

思わず『私だって家族のために尽くしてきたのに、こんな仕打ちなの?』と返したら『俺はお前たちのために残業も休日出勤も我慢してきたが、それに感謝したことがあるか?』と言われて黙るしかありませんでした。

家庭内別居になってからも夫は生活費を今まで通り口座に入れており、そういうのも、全部当たり前だと確かに思っていました。

謝るべきなのだろうけどそれも悔しく、電話はいったん切ったもののこれからどうすればいいのか、パニックになっています」(48歳/営業)

離婚する度胸なんてないだろう、そう思って相手を下に見ていると、思わぬ大打撃を受けるのが熟年離婚。

子どもが自立してふたりきりになったからこそできる選択であり、そこまで決断させたのは自分の姿にも一因があることは事実です。

夫の決意にどう向き合うか、現実をしっかりと受け入れる勇気が自分の今後を決めるといえます。

(ハピママ*/ 弘田 香)

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