【香港】魚がし日本一、香港に立ち食いずし文化を[サービス]

「魚がし日本一」の香港1号店=2日、啓徳(NNA撮影)

江戸前ずしチェーン「魚がし日本一」の香港1号店が、九龍地区・啓徳(カイタク)の商業施設「AIRSIDE」に開店した。香港に立ち食いずし文化を導入し、お手頃価格の「おまかせ」メニューで市場開拓を図る。

香港の外食企業カフェ・デコ・グループが運営する。店内は魚がし日本一の特徴である立ち食いスタイルを踏襲。一方で特注した折り畳み式の木製椅子を用意しており、気分に応じてゆっくりと座って味わうことも可能だ。

北海道や九州などから輸入した新鮮な魚介類を使用し、安心安全な食材であることを香港の消費者に示すため、それぞれの産地を明記。すし以外の丼物や日本酒、季節の果物を使ったチューハイなども提供する。

人気メニューは旬の魚介類を選び抜いた「おまかせ」で、にぎりずし10貫と手巻きずしが付いた「寿司おまかせ10巻・手巻」(398HKドル=約7,700円)と、刺し身4種ににぎりずし7貫、手巻きずしの「おまかせセット」(588HKドル)がある。

カフェ・デコ・グループのエグゼクティブシェフを務めるテリー・チャン氏は「香港では1人1,000HKドル以上する高級店レベルのすしを、手頃な価格で楽しんでほしい」と力を込めた。

魚がし日本一はにっぱん(東京都千代田区)傘下のすし店ブランドで、同社の海外展開は韓国釜山、中国広東省深センに続いて3都市目。同社は「海外チャレンジを常に視野に入れている中で、カフェ・デコ・グループの香港での出店に協力することは今後の積極的な店舗展開にプラスに影響する」とコメントしている。

カツオやサンマなど秋のおすすめ。季節ごとに旬の魚介をそろえる=2日、啓徳(NNA撮影)

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