【カンボジア】初の国営海底光ファイバー敷設、25年完工[IT]

中国聯合網絡通信集団(中国聯通、チャイナ・ユニコム)は、カンボジア初となる国営の海底光ファイバーケーブルの敷設が、2025年7月に完工できるとの見通しを示した。中国メディアの報道を引用してクメール・タイムズ(電子版)が15日伝えた。

同海底光ファイバーケーブルは香港からカンボジア南部シアヌークビルを結ぶ。長さは約3,000キロメートル。24年3月2日の着工を予定している。中国聯通は10月、ケーブルの敷設に向け、カンボジア郵政通信省との間で契約を交わした。

シアヌークビルと香港を結ぶ海底光ファイバーケーブルの敷設は、今年の初めにチェア・ワンデット郵政通信相が発表。同省は国内の通信需要の高まりを受け、インターネット網の拡張を急いでいると述べた。23年2月末時点で、同国のSIMカードの登録件数は1,700万件超、固定回線経由のインターネットサービスの登録件数は31万件超だった。

カンボジアの領海では、これまでに光ファイバーケーブルが640キロメートル敷設されている。

中国聯通は、中国と10カ国・地域超を結ぶ陸上光ファイバーケーブル20本超、海底光ファイバーケーブル60本超を敷設している。

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