ガザ「大虐殺」制止要請 国連高官、国際社会に訴え

15日、パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニスでテントの前に座るパレスチナ人ら(ゲッティ=共同)

 【ニューヨーク、ジュネーブ共同】国連人道問題調整室のグリフィス室長は15日、パレスチナ自治区ガザで「大虐殺」が続いているとして、制止するよう要請する声明を発表した。人道目的の即時停戦を実現し、ガザに支援を行き渡らせる必要があると国際社会に訴えた。

 これまでも停戦を呼びかけてきたが、イスラエルの軍事作戦で1万人以上の死者が出る中、異例の強い表現で改めて危機感を示した。

 グリフィス氏は15日の記者会見で、イスラエルがガザに入域するトラックの数に上限を設けないことを決定したと明らかにした。ガザと境界を接するエジプト側のラファ検問所などで援助物資を積んだトラック460台が待機中という。

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