こどもや障害者の権利テーマ、人権まつわる本150点並ぶ 滋賀県立図書館で資料展

人権にまつわる図書やパネルなどをそろえた「人権啓発資料展」(大津市瀬田南大萱町・滋賀県立図書館)

 人権にまつわる図書を集めた「人権啓発資料展」が、滋賀県立図書館(大津市瀬田南大萱町)で開かれている。子どもや障害者の権利など幅広いテーマの約150点が並ぶ。

 「世界人権デー」(12月10日)に合わせて実施。視覚障害者らの読書環境の改善を目指す「県読書バリアフリー計画」を踏まえ、大活字本や絵の形を立体的に表現した「さわる絵本」を置いた。

 「障害者福祉の父」と呼ばれた故糸賀一雄氏や、重度知的障害者施設「止揚学園」(東近江市)の創設者、故福井達雨氏の著書をはじめ、郷土関連の図書も展示。他にもビジネスと人権や性的少数者、虐待や不登校などジャンルは多岐にわたる。

 県人権センター(大津市)など関連施設もパネルで紹介。同図書館の脇坂さおり係長は「人権についてあらためて考えるきっかけにしてほしい」と話す。12月10日まで。

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