大谷争奪戦はドジャース、レンジャーズ、Rソックスが一歩リード?

エンゼルスからFAとなった大谷翔平が何を望んでいるのか、希望条件として何を求めているのか、どのチームへの移籍を希望しているのか、といったことは現時点で一切明らかになっていない。大谷自身がFAについて何も語っておらず、周囲からもほとんど情報が漏れ伝わってこないからだ。そんななか、米スポーツ専門チャンネル「ESPN」の看板記者であるジェフ・パッサン氏は、この二刀流のスーパースターが過去に好意を示したチームや都市がいくつかあることを伝えている。

「彼はロサンゼルス・ドジャースの勝利の方法や、選手を育てる能力、さらにコーチ陣の革新的なアプローチなどを深く尊敬している」とパッサン記者。「また、彼はテキサス・レンジャーズを高く評価している。今年ワールドシリーズを制したことだけでなく、日本でプレーしていたキャリアの初期に、レンジャーズが彼に対して強い興味を示していたという事実がある。さらに、彼はボストンを訪れるのが大好きで、フェンウェイ・パークを気に入っている」と伝えた。

パッサン記者によると、ドジャース、レンジャーズ、レッドソックスはいずれも大谷の獲得に乗り出す見込みである。多くのメディアや関係者のあいだでは、ドジャース移籍が最有力と目されており、パッサン記者が伝えている通りに大谷がドジャースのことをリスペクトしているのであれば、大谷争奪戦は「ドジャースの勝利」という形で早期に決着することになるかもしれない。

また、エンゼルス入団後の6年間、同地区でプレーしてきたレンジャーズのことを大谷はよく知っているはず。近年の大型補強とジョシュ・ヤング、エバン・カーターといった若手の台頭によってメキメキと力をつけてきたレンジャーズに対して大谷が魅力を感じていても決して不思議ではない。今年6月、大谷がレンジャーズ4連戦で4本塁打と大暴れしたのは記憶に新しい。グローブライフ・フィールドにいいイメージを持っている可能性もある。

レッドソックスは新しくチーフ・ベースボール・オフィサーに就任したクレイグ・ブレスローが投手の補強を優先する意向を示しており、指名打者については「選手を休ませるためのスポット」とも話している。よって、来季投げられず、指名打者専任となる大谷の獲得にどれくらい本気なのかは不透明だが、MLBを代表する伝統球団の1つであり、現存最古の球場であるフェンウェイ・パークでプレーすることも大谷にとっては憧れの1つなのだろう。

パッサン記者が挙げた3チームが争奪戦をリードすることになるのか。こればかりは誰にもわからない。

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