事務機大手のリコーは16日、販売子会社リコージャパン(東京)の木村和広社長(60)が知人女性に中絶を求めるような発言をしたことを理由に辞任したと明らかにした。グループの企業行動規範に反する不適切な行為だと認定し、辞任を勧告した。木村氏は内部調査に対し発言を認め、14日付で辞任した。
リコーは「重大な事案だと受け止めている。社内のコンプライアンス(法令順守)の再徹底を図る」とコメントした。「プライバシー配慮のため」として、事案の詳細は明らかにしなかった。
木村氏は神奈川県出身。1988年にリコーに入社し、2022年4月からリコージャパンの社長を務めていた。