Elistair、ドローンボックス搭載型テザードローン「KHRONOS」を発表。持ち運びでき、2分未満で展開可能

KHRONOSは、GPS/GNSSが遮断され、RFが遮断された厳しい環境下での諜報・監視・偵察(ISR)任務向けに設計された。持ち運び可能なドローンボックスから2分未満で展開され、最小限の人間の入力で固定およびモバイルプラットフォームから操作することが可能だという。移動中のオペレーターは、トレーニングに多額の投資をすることなく、独自の「ポケット監視塔」を持つことができる。

ElistairのCEO、Guilhem de Marliave氏は、次のようにコメントしている。

Marliave氏:KHRONOSはElistairにとって重要なマイルストーンです。公安機関、国境警備隊、軍隊、そして車両インテグレーターまでもが、ボタンを押すだけで起動できる、シンプルで有機的、かつ長期間のISRアセットを探していました。

Elistairは10年近くにわたり、70カ国以上の顧客にテザー付きドローンを開発・提供してきた。66ポンド(30kg)のKHRONOSは、その経験を活かしている。ドローンボックスから簡単に配備でき、半径10キロの上空を昼夜を問わず24時間連続飛行できる。

Marliave氏:ミッション・ソフトウェアの最新版であるT-Planner 2を搭載したKHRONOSは、ターゲット・トラッキング、自動オブジェクト分類、興味あるポイントへのカメラの旋回といった最新のインテリジェント機能を備えています。

KHRONOSは、オフロードや悪天候での運用に耐える堅牢性に加え、高度な測位システムと安全なテザー通信により、GPS/GNSS拒否環境でもRF拒否環境でも運用できる。また、設置面積が小さく、APIがオープンであるため、車両との統合も容易だという。

また、ElistairCTOのTimothée Penet氏は次のようにコメントしている。

Penet氏:KHRONOSの狙いは明確でした。使い方が簡単で、さまざまなシナリオに適応し、シームレスに統合でき、要求の厳しい環境にも対応できる堅牢なテザー・ドローンを作りたかったのです。

Elistairは、2024年1月に最初のKHRONOSシステムを顧客に提供する予定だという。

KHRONOSの主な仕様

▶︎Elistair

© 株式会社プロニュース