爆撃で滑走路損壊 隊員が2時間で整備 空自那覇基地で復旧訓練

 自衛隊は15日、空自那覇基地での滑走路の復旧訓練を報道各社に公開した。約90人の隊員がミサイルなどによる攻撃や自然災害で滑走路が一部損壊したことを想定し、補修した。

 10日から実施している2023年度統合演習の一環。那覇空港に隣接する那覇基地の訓練場を滑走路に見立てた。南西航空施設隊のほか、陸自那覇駐屯地所属の第15旅団第15施設隊、福岡県にある小郡駐屯地所属の第103施設器材隊の隊員が合同で参加した。

 損傷した滑走路の一部をコンクリートカッター車で四角く切り出し、損傷部分のコンクリートを重機で除去。整地後、砂利やコンクリートで埋めて整える作業を約2時間で終えた。

 終了後、統合幕僚監部の渡部智之副報道官は「統合演習では、高度で実戦に即した訓練を実施している。滑走路は防衛の中で非常に重要なインフラであり、訓練で引き続き能力を向上させていきたい」と話した。(政経部・仲村時宇ラ)

訓練場を滑走路に見立て、爆撃などで一部損傷したと想定し、復旧までを訓練する自衛隊員=15日、那覇市の自衛隊那覇基地

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