花巻空港と台湾を結ぶ国際定期便の利用が好調だ。新型コロナウイルス禍を経て運航を再開してから半年(5~10月)の平均利用率は88.5%と過去最高ペースで推移。コロナ禍で海外旅行が制限された反動増や記録的な円安が背景にあるとみられる。県は勢いを持続させようと現地を訪れて、温泉や雪といった冬の魅力を売り込む方針だ。
花巻温泉は15日、台湾便や隣県から訪れた訪日客でにぎわった。この日の台湾人宿泊客は約300人。これでも多い日の半数程度という。
台湾の旅行会社が「花巻空港の旅」をホームページで紹介するために動画を撮影する姿も見られた。台湾のインフルエンサーと撮影に臨んだ楊銘鎮(ようめいじん)さん(50)は「円安もあり安全に海外旅行ができる日本は人気が高い。食や買い物、景色など多様な要望に応えなければならない。花巻はフレンドリーで有名な空港だ」と魅力を語った。