米中、大邸宅舞台に膝詰め外交 静かな環境、抗議デモ回避か

バイデン米大統領と中国の習近平国家主席の会談が開かれた「ファイロリ」=15日、米カリフォルニア州ウッドサイド(ゲッティ=共同)

 【サンフランシスコ共同】バイデン米大統領と中国の習近平国家主席が約4時間にわたって膝詰め外交を展開した15日の会談は、米西部サンフランシスコ中心部から約40キロ南のウッドサイドにあり、広大な庭園と邸宅から成る「ファイロリ」で開かれた。民主活動家らによる反中デモを嫌った中国側が静かな環境を望み、米側が配慮したとみられる。

 ホームページによると、ファイロリは1917年に個人の邸宅として建てられた。現在は非営利団体が管理し、一般公開されている。敷地面積は約2.6平方キロメートルに及び、果樹園もある。米政府は歴史登録財に指定している。

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