原子力災害に備え連携訓練 5機関と地域住民が参加(静岡・御前崎市)

原子力災害に備え、16日、浜岡原発がある静岡・御前崎市で、住民の避難を想定した訓練が行われました。

訓練が行われたのは、浜岡原発から約5キロ離れた、御前崎市の新野地区センターです。訓練は、原子力災害が発生し、放射性物質の放出の危険があるとした想定で、中部電力や市海上保安庁、消防、警察の5機関と地域住民が参加しました。

(御前崎市職員)

「安定ヨウ素剤の効果についてはご理解いただけていますか」

「飲む時期についてもご理解いただけていますか」

訓練では、甲状腺被ばくを軽減する安定ヨウ素剤の緊急配布方法の手順確認や、放射線防護施設として利用されるエアシェルターの立ち上げ手順や、シェルターの中を視察しました。このシェルターの広さは409平方メートルで、有事の際には要支援者ら126人が一時的に避難しする場所で、数日間の滞在も可能だということです。

(参加者)

「防護施設の立ち上げにも(中部電力が)協力してくれるということで安心した」「要支援者に見ていただけば、より効果的だと思う」

中部電力では「訓練を通して各組織がやるべき活動への理解を深めることができた。災害時は関係機関の連携が重要、連携強化に努めていいきたい」と話しています。

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