「『殺されたな』という気持ち」 認知症の90代男性を日常的に虐待 医師から「極度にやせている」 グループホームに改善勧告

新居浜市内のグループホームで、認知症のお年寄りが職員から日常的に虐待を受けていたことが、市の監査で分かりました。

(虐待を受けた90代男性の親族)
「ほんとにひどい話です。こちらとしては信頼してお預けしていたので、本当に私としては『殺されたな』という気持ちでいっぱいです」

こう訴えるのは、新居浜市内にあるグループホーム「はなれ茶屋」で虐待を受けていた、認知症の90代男性の親族です。

親族などによりますと、男性は去年12月の入居以降、複数の職員から部屋の入り口をふさがれたり、床にそのまま寝かされたりするなどの虐待を受けていたほか、親族に説明がないまま向精神薬を服用させられていたということです。

男性は今年5月、シャワー中に倒れて一時、心停止状態となり入院した際、医師から極度にやせていることなどを指摘され、その後、市が監査に入り虐待が明らかになりました。

施設を運営する「お茶屋の里」は、市から改善勧告を受け、改善に取り組む姿勢を示しているということです。

一方、親族は、虐待した職員への刑事告訴や施設側への民事訴訟を検討しています。

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