現在行われているインターナショナルマッチウィーク。多くの選手がそれぞれの国の代表として国際試合に臨んでいる。
今回は『Planet Football』から「代表での出場経験がない名選手たち」をご紹介する。
ミケル・アルテタ
国籍:スペイン
現在アーセナルで指揮をとっているミケル・アルテタ。現役を引退した後、すぐにジョゼップ・グアルディオラ監督のコーチングスタッフに加えられた。それは彼が選手としてどれだけの知性を見せていたかの証明である。
バルセロナの下部組織で育ち、トップチームには昇格できずにパリ・サンジェルマンやグラスゴー・レンジャーズ、レアル・ソシエダ、エヴァートンなどでプレー。そして最後はアーセナルで5シーズンを過ごした。
ボランチでもサイドハーフでもプレーできる戦術的応用性を持ち、プレーメーカーとして広いビジョンと正確なパスを生かしてチャンスを作り上げた選手だった。
スペイン代表には入る可能性があったものの、呼ばれそうな時期に膝の前十字靭帯を損傷したことからチャンスを逃し、最終的にキャップを獲得することはできなかった。
パオロ・ディ・カーニオ
国籍:イタリア
セリエAが世界最高リーグと言われていた時期、国外に活躍の場を求めた珍しいイタリア人ストライカー。ナポリ、ユヴェントス、ミランなどでプレーしたあとにセルティックへと移籍し、それからシェフィールド・ウェンズデイ、ウェストハム・ユナイテッド、チャールトン・アスレティックとイングランドでプレーした。
ストライカーが本職であるが攻撃的なポジションを複数こなし、創造性あるプレーや鋭いシュート、鮮やかなドリブルのスキルなど様々な能力に恵まれていた。
ただその一方で気難しい性格を持っているエキセントリックな人物であるとしても知られており、ピッチ上でも気まぐれなところがあった。そしてファシズム政党を支持するようなジェスチャーをするなど物議を醸したことも。
U-21やB代表ではプレーした経験があるものの、イタリアA代表としては一度も選出されたことがない。それは彼の人格面が影響したとも…。
カルロ・クディチーニ
国籍:イタリア
不運にもジャンルイージ・ブッフォンと同じ時代を生きなければならなかった不運なイタリア人ゴールキーパーの一人だ。
ロマン・アブラモヴィッチ氏がオーナーになったチェルシーでゴールマウスを守り、プレミアリーグでは屈指のレベルを持つ守護神として非常に高い評価を受けた。
イタリア代表としては1度招集されたものの、ブッフォンだけではなくライバルが非常に強力であったことから出番は与えられることはなかった。
ステード・マルブランク
国籍:フランス
イングランドで主に活躍を見せたステード・マルブランク。フラム時代には稲本潤一とチームメイトであり、中盤の絶対的な司令塔として鋭いドリブルやパスを見せていた。
それからトッテナム、サンダーランドでも活躍を見せ、プレミアリーグでは確固たる人気を博した。好調時のパフォーマンスはとてもエネルギッシュであり、フランス代表に招集されて然るべきだと評価された。
しかしながら8年間で2回しか招集されず、プレーするチャンスは与えられなかった。彼はルーツがあるベルギー代表への鞍替えを考えたこともあるという。
ダリオ・ヒュブナー
国籍:イタリア
ドイツ人の父親を持ちイタリアで育ったダリオ・ヒュブナー。彼は常にアッズーリでプレーすることを夢見ており、セリエC、セリエB、そしてセリエAと3つのカテゴリーですべて得点王に輝いた。
2000-01シーズンにはブレシアで17ゴール、2001-02シーズンにはピアチェンツァで24ゴールを奪取するなど活躍を見せたものの、その時点ですでに彼は30代中盤であったこともあり、伝説的なストライカーは国際舞台でのプレーを実現できないまま引退を迎えることになった。
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ペナルティエリアの仕事人といえるクラシカルな点取り屋であり、両足、頭のどこでもシュートを打て、PKを獲得することが非常に得意であった。56歳の現在は農村でバーを経営している。