タラ待ってました 輪島港、初水揚げも初日は低調

初物のタラを水揚げする漁師=輪島港

 冬の味覚であるタラ漁が解禁され、輪島市の輪島港で16日、今季初めて水揚げされた。出漁船が少なく、初日の水揚げ量は低調だったものの、大ぶりの初物が届いた漁港は活気づいた。

 輪島のタラ漁は県内で最も早い10日に解禁したものの、しけのため出漁がずれ込んでいた。通常約40隻が舳倉島沖合で刺し網やはえ縄漁に励むが、悪天候などのため、漁を行った船は半分の約20隻にとどまった。

 15日夜に出港した船は16日午後1時ごろから続々と戻り、接岸した船から漁師たちがタラを荷さばき場に運び込んだ。

 県漁協輪島支所によると、水温が高いことも低調な水揚げ量に影響したとみられる。同支所販売課長の池豪志さん(43)は「寒くなるにつれ、ますますおいしくなる。多くの人に味わってもらいたい」と話した。漁期は来年2月10日まで。

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